夏になると、なぜか本屋さんに行きたくなる。
涼しい店内に入る瞬間。平台に並んだたくさんの文庫本。
夏のフェアのPOPや帯。気になるタイトルを探して、いろんな棚を探し回る時間。
本を読む前の、この「探す時間」が、わたしはたまらなく好きなのです。
今年の夏は、家で本を読む時間をもう少し増やしたい。
そんな気持ちで最近は、仕事の帰りに本屋さんへ寄り、夏に読みたい一冊を探しています。
本屋さんに行くと、読みたい気持ちが戻ってくる
読みたい本がわからない、見つからない時期ってありませんか?
わたしは本を読むのが好きですが、結構読書欲にはムラがあります。一年を通して、(SNSの読書アカウントのように)毎日読書して、月に何冊も読んで、というタイプでは決してありません。
2025年は、1月から5月までで30冊ほど読んだのに、6月以降は一冊も読まないまま終わりました。2026年も、本を読み始めたのは5月ごろからです。
本が好きだからといって、わたしはいつでも読めるタイプではないようです。
本は好きだけど、いざ何を読もうか考えると決めきれない。
家には積ん読もあるのに、なぜか手が伸びない。
持ち歩いてはいるんだけど、通勤や喫茶店で読むことはない。(え)
そんなとき、わたしは読書欲を高めるためにも、本屋さんに行くのです。
棚を眺めているうちに、今の自分がどんな本に惹かれているのかが気づける。
表紙やタイトル、帯の言葉に引っかかって、「これ、読んでみたいかも」と読書欲がムクムクと湧いてくる。
本屋さんは、読みたい気持ちを思い出させてくれる場所だなと思います。
ちなみに、読書欲が高い時期に本屋さんにいくと恐ろしいほど本を追加で買ってしまうので、注意が必要です(先月約6000円も使ってしまった。笑)
夏の「文庫フェア」が楽しみのひとつ
わたしが夏の本屋さんで楽しみにしているのが、文庫フェア!
毎年夏になると、本屋さんにはいろいろな出版社の文庫フェアが並びます。
「新潮文庫の100冊」「ナツイチ」「カドブン夏フェア」など、これが本当にワクワクさせるんです!
ザ・名作から話題作、読みやすい短めの作品、ちょっとクセつよ、懐かしい本。
普段なら自分で選ばないような本も、フェアの棚に並んでいると不思議と手に取りやすくなります。
そして文庫本なら数百円。スタバ一杯とほぼ同じ値段で、何時間も何日も楽しめる。
「お菓子を買うよりいいよね」「シールより本のほうが長く楽しめるよね」と、自分に言い訳をしながら、すぐに買ってしまいます。
(結局、お菓子も本も買うのですが。笑)
最近のわたしは、仕事の帰りに「夏に読むなら、どれがいいかな」と考えながら、本屋さんの文庫フェア棚を見てまわっています。
積読があっても、本屋さんに行くよ
家にまだ読んでいない本がたくさんあると、本屋さんに行くことや本を買うことに罪悪感があるかもしれない。
「積読があるのに、また本を買っていいのかな」
「まずは家にある本を読んでからにしたほうがいいかな」
そう思うことって、やっぱりありますよね。
以前のわたしも、そう思って本屋から遠のいていたこともありました。
そして、「読みたくない本を読まなくちゃ」というプレッシャーから、ちょっとずつ読書から離れていってしまう…。
そんな負のループに入ってしまうこともありました。
でも、読書好きの友達に「気になっている本は買った方がいい。本は資産だし、読みたい!と思うタイミングですぐに手元にあることが大切」と言われて、ハッとしたのです。
本屋さんに行くことで、新しく、今読みたい本の傾向が見えてくることがある。
今は積読本じゃない本が読みたい気分の可能性もある。
新しい本に出会うことで、今の自分に必要な考えや感想、価値観が生まれる。モチベーションを下げずに、読書を楽しみ続けることができる。
そう思うようになったのです。
とはいえ、何冊でも買っていいことにすると大変なので、わたしは予算を決めたり、「今読みたい一冊だけ」にしたりしています。
でも積読に罪悪感を抱えて買わない、という選択はわたしはしなくなりました。
自分に合う距離感で、本屋さんを楽しみたいと思っています。
気になる本は、読書リストに書いておく
本屋さんで気になった本は、すぐに買わなくても、読書リストに書いておくようにしています。
タイトルと作者名。気になった理由やジャンル。
それだけでも、次買うものを選ぶときや、読みたいものの方向性を考えるのに重宝します。
こんなふうに、買ったものと欲しいものをメモしておくと、読みたい本を見失わなくて済むような気がします。
リストに一言コメントがあっても良いかもしれません。
あとは、SNSで気になった本や、友達に勧められた本なども。
買った本だけでなく、気になった本も記録しておく。それも、読書の楽しみのひとつだと思います。
わたしが気になる!フェアの本
わたしが夏の文庫フェアで気になっている本をいくつかご紹介!
「白いしるし」 西加奈子
恋愛の熱量が強そうで、夏に一気読みしたくなる一冊。
西加奈子さんの文章で、痛いくらいの恋がどう描かれているのか気になっています。
きれいな恋愛小説というより、もっと生々しくて、痛くて、でも目が離せないような一冊なのかなと想像しています。
「あなたはここにいなくとも」 町田そのこ
町田そのこさんの作品は、とにかく人の感情の描写がリアルで、優しい。特別なイベントや大きな事件が起きるわけじゃないけれど、文章が暖かくて、読後にぐっと目頭が熱くなるものが多いです。
重たいテーマもありそうですが、読み終わったあとに少し救われるような、あたたかさを感じられそうで気になっています。
「新しい花が咲く─ぼんぼん彩句─」 宮部みゆき
宮部みゆきさんの作品は、読みやすい上に、世界観が重厚でのめり込みがすごい!大好きな作家さんです。
ホラー、ミステリー、社会派、人情ものなど、いろいろな味わいが詰まっていそうで、1冊で何度も楽しめそうです。
短編集は、ちょっとした時間にも読みやすいところがうれしいです。
「隣はシリアルキラー」 中山七里
読んだことのない作家さんですが、YouTubeの特集で中山先生を見かけて、読みたいなと思った一冊。タイトルがもう最高です!
こういう「身近な場所にあるかもしれない怖さ」は、想像してしまうぶん余計に怖くて、夏に読むミステリーとしてかなり気になります。日常のすぐ隣にある恐怖を描いたミステリーは、暑い夏に読むとさらにゾクッとできそうです。
「黒牢城」 米澤穂信
米澤穂信さんの作品は、構成力がとても高くて、静かに読み進めているうちに、気づけば深く引き込まれているような印象があります。長編は未読なので、これを機にチャレンジしたいです。
この作品は、歴史小説でありながらミステリーでもあるところがとても気になります。映像化の話題も見かけて、そこも気になっています。
各社の文庫フェアはこちらから!
※紹介している本の情報は、各文庫フェア公式サイトを参考にしています。



今年の夏は、家で本を読みたい
今年の夏は、家で本を読む時間を増やしたいと思っています。
暑い日は無理に外へ出ず、涼しい部屋で本を読む。
冷たい飲み物を用意して、買ってきた文庫本を開く。
読み終わったら、覚えておきたい言葉をノートに書く。
そんな時間を過ごせたら、それだけで十分にいい夏になりそう。今からわくわくしています。
まだ、今年の一冊は決まっていません。
今日も仕事の帰りに少しだけ本屋さんへ寄って、平台に並んだ本を眺めてこようと思います。
どの本を読もうかと迷っている時間から、わたしの読書は始まっているのかもしれません。
てと
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